甲冑堂

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歴史・文化

甲冑堂

源義経に仕えた佐藤元基の子継信・忠信は義経の身代わりとなって、敵に討たれました。その母がこれを嘆くのを見て、兄弟の妻、楓と初音が夫の鎧、兜をつけて老母を慰めたと伝えられています。甲冑堂には、継信・忠信の妻女たちを讃えて、その像を安置しています。

福島との県境に近いかつての「斎川宿」近くに、坂上田村麻呂を祀った「田村神社」があります。境内にある「甲冑堂」には、かつて源義経の身代わりとなって戦死した家臣の佐藤継信(つぎのぶ)と忠信(ただのぶ)兄弟の妻、楓と初音の勇ましい甲冑姿の一本彫の木像が納められています。
二人の妻は、息子を想い心痛めていた老母を励まそうと、兄弟の形見の甲冑をまとって戦からの凱旋を装いなぐさめたといい、伊達政宗騎馬像を制作した郷土の彫刻家小室達氏が手がけた妻たちの木像に、はるか昔の家族の健気さを感じます。
明治初期に焼失した堂を再建しようと、昭和初期、県内の小学生の善意の寄付金をもとに再建されたとのことです。延暦年間(800年前後)の建立といわれる田村神社とその境内にある甲冑堂。松尾芭蕉をはじめ、多くの文化人たちが訪れた奥州道中の名所でもあります。★写真は神社裏手の高台から望む田村神社と甲冑堂、4号線からも見える桜並木。斎川宿跡(写真奥)から神社へと続く桜並木は例年4月中旬には見頃を迎え、斎川の山里をひと際にぎやかに彩る見事な桜のトンネルが続きます。
郵便番号
989-0215
住所
宮城県白石市斎川上向山115
電話番号
0224-26-2315
備考
※見学無料
交通アクセス
東北自動車道白石ICより、車で25分

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